そしてイリヤの中でも異彩を放つサッフォーヘ続く。
レスボスの女達。紛れもなく美しい孤島、創られた楽園、ギリシア女流詩人のサッフォーの生きた島。その青年に恋をしたサフォーは海に身を投げ死んだ。夢中夢のイリヤの中だけ異彩を放つこの曲はレスボス島のシーンを謳い。その悲恋のうちにミを投げたサフォーのレクエイムになっいる。
「果てなく悩み続ける苦悩の故に、そなたの罪は赦される。別の世界の」
「正義の法も、邪の法も
、なんの僕らの役に役立とう。
やさしい心の処女達よ、この嶋の誇りのものよ、
君たちの宗教と同じほど尊厳なはずだから。また恋愛をする者は「地獄」にも「天国」にも動じはしないはずだから!正義の法も、邪の方もなんの僕らに役立とう?「海が果たして寛容で親切だかを知る為に岩にどよもしく泣く波の、ある夕、サフォーが尊い亡骸を、すべてを赦すレスボスへ
打ち上げることないかと知るがため、彼女行ったのであったのだ、海が果たして寛容で親切だかを知るがため、彼女は行ったのであった、海が果たして寛容で親切だかを知るため!
凛々しいサフォー恋人にして詩人のサフォー、恋人にして詩人のサフォー、その地味な美しさゆえヴィナスより美しかったサフォー!
ーーヴィナスの碧い瞳さえ苦悩が残した暈みせる
黒い瞳に及ばなかった、
凛々しいサフォー恋人にして詩人のサフォーの!
ーー世界を統べて君臨するヴィナスより美しくその清麗の魂の宝玉をその金髪の青春明るさをわが娘に見とれる年老いた海へと投げた
世界を統べて君臨するヴィナスより美しく!
それ以来、レスボスは、嘆き続ける。世界をこぞる尊祟を身に受けながら、
人気のない岸辺から天空へ立ちのぼる悲嘆の叫びに夜毎に良うて!
それ以来、レスボスは嘆きつづける。
ボードレール。レスボスより。 |